大晦日は、年越しそば。では、12月30日(小晦日)に食べるといいものは?
晦日とは?
晦日とは、「三十日(みそか)」。
もともとは月の30番目の日で、月の最終日のことを指していました。
また「みそか」という読み以外にも、
晦または晦日と書いて「つごもり」と読んだりもします。
旧暦では、月末になると月が隠れて見えなくなることから、
月隠り/月籠り(つきごもり)だったのが、変化したとも。
なので、晦/晦日(つごもり)は、毎月あります。
旧暦では、小の月の晦日、大の月の晦日なんて言い方でしたね。
28日または29日までしかない2月でも、最終日は晦日と言いますが、
・・・ん? 昨今ではそもそもあまり使わないか(笑)。
まぁおいといて、
旧暦であっても、現在の暦であっても、
大晦日(おおみそか)は12月31日のみを指しますし、
小晦日(こみそか)ってなると、12月30日のみを指します。
回りくどく書きましたが、ここでは、晦日は毎月あるものの、
小晦日・大晦日は、12月以外には転用されないとだけ、覚えておいてください。
何が言いたいかというと、小晦日・大晦日はちょっと特別ですよという話。
まぁそんなことを書かなくても、年末最後の2日間なんだから、
そりゃ特別だろうよって話なんですけどね(笑)。←台無し
大晦日の年越しそばで、大事なこと
そんなこんなで、大晦日の12月31日。
大晦日に食べるといいのは、『年越しそば』です。
って、知ってますよね(笑)。
毎年割としつこくメルマガに書いている気もするので、
ここでは本題でもないし、ざっくり書きますと(笑)、
年越しそばで大事なのは、竹です。
竹とお蕎麦。
この組み合わせがとっても大事です。
中国や日本の調理備品などで、
竹がイッパイ使われている理由がここにもありますよー!って話。
手先が器用な日本人にとって、調理小物に竹小物が多いのは、
安価だったり、加工のしやすさだけではないです。
特別なモノという称号に使われる「松・竹・梅」。
松と竹と梅はもともと日本にあった種ではなく、
珍しいモノに対してつけられた記号なんですよね~。
神田の老舗のおそば屋さんは、さすがですよね。
やぶそばに、まつやですから(笑)。
で、蕎麦は「切り」だから、お祓い。
なので、2022年ありがとうございました! さよならッ! の厄祓が、年越しそばです。
だから、同じそば粉を使用するものであっても、そばがきはちょっと違うし、
うどんやそうめんで代用するのもちょっと違う。
うどんやそうめんは、切らないで作りますから。
うどんやそうめんのほうがいいのは、そばアレルギーの方くらいかな?
お店で食べようが、おうちで食べようが、どの時間帯に食べようが、
せいろだろうが盛りそばだろうが、温そばだろうが、
そこはそんなに気にしなくてもいいと思います。
ご家庭ごとの流儀があるでしょうし、好みもあるでしょう。
ただ、おうちに竹ザルがなかったら、
さすがに今からだと間に合わないと思いますので、
おそば屋さんへ行って、せいろのおそばを頼むほうがいいかもしれません。
寒かったら、おつゆは温かい「鴨せいろ」にしておくとかね。
ただ、毎年のことですし、おそば自体とってもオススメ食材ですし、
おそば専用というわけでもありませんから、
この際買っておくといいかもねとは思います。
竹ザルは収納場所がないのーって言う場合は、
こういう手持ちのお皿に広げればいいヤツもアリ。
私は温そば派だ! という方は、おうちで作って竹ザルに一度あげるか、
竹の菜箸を使って、おそばを茹でるといいかもしれません。
そこは、お好み+臨機応変にどぞ!
ふるさと納税にもあるんですね。
やはり、せっかく竹製品を買うなら、
出所(産地)がしっかりしてるものがオススメですね。
小晦日に食べるとイイもの
さて、本題です。
小晦日の12月30日は、何を食べるといいのか?
それは、『おでん』です。
必ずしも12月30日じゃなきゃいけないってわけではなくて、
実は、12月中ならいつでもOKなメニューではあるんですが、
12月30日が年内のラストチャンス的な感じですね。
年内そのものが、あと2日やんって話だけど(笑)。
そして、おせち用に買ってきた練り物などでも、
おせちのお重には入れないだろうなって端っことか、
入りきらないな~っていう野菜系の煮物だったり、
1月4日に食べるんじゃ~ちょっと(賞味期限的に)遅いかな?
っていう冷蔵庫の余り食材があるかなと思うので、
12月30日にその辺りの具材を使って、おでんを作るのはオススメです。
おでんは、種
今はわかりやすさを重視したので「具材」と書きましたが、
本来、おでんの中身は「具材」ではなく、「種」と言いますよね。
タネの右側は「重」ですよね。
重ねて作っていくものなのです。
あとは入れるだけ~の状態に下ごしらえしておいた
おでんの種を少しずつ入れて・・・を繰り返す(=重ねる)ことで、
温度の上がりすぎを抑えます。
昔の、かまどを使って煮炊きしていた時代は、
一回着火したらあまり消したくないですし、
火を消してしまったら、またつけるのは大層面倒っていう
大人の事情? もあるでしょうけどね(笑)。
ただ、着火/消火や火加減が簡単になった時代とはいえ、
ちまちま入れるのは面倒くさいからと、
おでんの種を、最初から一気に全部入れて煮たものは、
ただの「同じ味付けにしたおでん風煮物」です。
なんちゃっておでんを作るべからず、です。
まぁ年々便利になっているはずなのに、変わらず忙しい現代人の私たち。
とはいえ、少しずつお鍋におでんの種を入れ、
火が通ったなってものは一旦鍋からあげたりしつつ、
別のものを入れて沸騰しないよう調整。
最後に火を止めてフタをしておく
というくらいは、
やってもいいんじゃないかな~と思います。
重ねるということ
そうそう、おせちも、お重っていうくらいですから、
本来は、重ねまくって作るものです。
とはいえ、私は洋風おせち購入専門なので、作らないんですけどね。
いや~、甘い煮物苦手だし、ローストビーフ万歳なのデス(笑)。
お雑煮だけ、父が作ります。
和洋折衷いぇい。
作るのは結構な手間がかかる上に、探せば良質なのが沢山あるおせちは、
選んで買えばいいかな~って。
まぁ、毎年同じお店に頼み続けて、20年以上経ってるんですけども(笑)。←探してない
が、お雑煮は、ご家庭によって色々ありますからね~!
お雑煮用にはおそらくダシもひく方が多いでしょうから、
せっかくならダシを多めに用意して、
それを『おでん』に転用するのもオススメです。
我が家のダシは、日頃は、おそばやうどんで使うことが多いので、
味が濃く出る昆布+混合節ですが、
お正月のお雑煮には、昆布+かつお。
ただ、おダシの味が濃いほうが好きなので、血合いアリにしてみたりね。
お上品な煮物の時もこちらがオススメかな。
とはいえ、血合いナシだと、お上品すぎてちょっと物足りなく感じたり。
この辺りの加減はお好みでどぞ!
おでんも「ん」だから、そして重ねて作るものだから、
イイことは重ねて、悪いことは祓って、
2023年、よいお年をお迎えください。
投稿者プロフィール
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サンビオーズ・デ・タラン株式会社 取締役魔女(社長)
東京都世田谷区在住
魔女歴15年目。家系図では日本人、遺伝子はオランダ人約8割。前世は黄金の袈裟を着て歴史書を書いてた僧侶。個人のポテンシャルを最大限に活かすサポートが生業。
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