続・お母さんの教科書【質疑応答集】

2021年に【お母さんの教科書】を書いてから、1年が経ちました。

時代の変化もますますスピーディになっておりまして、

今一度、根幹を見直しておいたほうがいいかなということで、

各所に寄せられた質問に対して、私なりに回答をしてみました。

タブレット教育はダメ?

まず、とってもよく聞かれるのが、

タブレット教育って子どもの脳によくないですよね?

という質問。

同様によくあるのが、

(シリコンバレーなどでは)

子どもにはスマホを持たせないと聞きました。

やはりよくないのでしょうか?

という質問ですね。

これはどちらも、いわゆる「スマホ脳」が育成されていくのは、どうだろう?

ってことですよね。

そして、今の段階では、

スマホばかり見ていたら、

スマホ脳にはなるだろう

という研究結果が出ています。

ただ、今の赤ちゃんは、喋るよりも先にYoutubeを見てますからね。

子育て的にも、学習効果はあまりなくても、スマホやタブレットを見せておけば

目が離せるお役立ちツールって側面もあるかと。

登下校時のGPS監視機能とかも、便利になったなーと思います。

ちなみに、私も1歳の時には、

TVでガンダム(1st)を割と夢中で見てたとのこと。

見てたことも内容も覚えてないので、大人になってから見直しましたよ(笑)。

でも、じゃあそれが原因でアニメを見るようになったとしましょう。

それで何か困っているかといえば、別にそうでもない。

母親にしてみたら、HDDに沢山アニメを録りためていた時期もあって、

容量食いすぎじゃ! ってことはあったかもしれないけど、

それって別に、そんなに困ることではないですよね?

すぐに1TB以上の容量をもつレコーダーも出て来ましたしね。

というわけで、私なりの答えは、「確かにスマホ脳にはなるかもしれないけど、

それで困るかどうかは、また別問題だよ」となります。

スマホ脳とは何か

ところで、『スマホ脳』とは、そもそもどういう脳でしょうか?

いわゆる『スマホ脳』というのは、昔から良きとされていたこととか、

日本人の知恵的な賢さとか、そういったものとは相反するものであろう

と、言われています。

ただ、古き日本社会で良きとされていたことや人間性といったものは、

次世代の大衆には、もう求められていないかもしれません。

それをなくそうとする動きは、既に各所で見られますからね。

なので、最終的には、

お子さんにどう生きていってほしいと思うか? によります。

これは、少なくとも脳というハードウェアが出来てない小学生のうちは、

子どもに決めさせることではなく、親が決めることです。

そして、親が子どもにどういう世界で生きて欲しいかを決めれば、

子どもにスマホを持たせるかどうかの答えも、自ずと決まると思います。

迷うのは、親が、そこを考えていないかブレているからですよね。

ちなみに、このままスマホ脳の人口が増えれば、

当たり前に非スマホ脳の人口は減ります。

これは、普通の算数です。

非スマホ脳=少数派親子として生きようと決めた場合は、

相当な「意志」と「努力」と「工夫」が必要にはなりますので、ご覚悟を。

おそらく、コロナ騒で非マスク派を貫くレベルの少数派になっていきます。

みんながしてるからーという理由でマスクしてた人は、

おそらく多数派に寄ったほうが、色々と全然ラクだと思いますよ。

電卓の登場によって、そろばんが淘汰されていったようなものです。

なんて言ってたら、電卓すら時代遅れになりつつあるスピード感たるや。

ですが、まだそろばん検定あるし、教室あるし、

そろばんが大好きな人もいますしね。

これって、どちらを選んだから正解/不正解ってことはないですよね。

現段階では、そんなのわからないんです。

電卓が登場してきた時もガンコジジイとかね、

「そんなん使うとバカになる!」くらいのことを声高に言ってましたが、

電卓の機能を全部使いこなすのも、結構頭よくないと出来ませんし。

ただ、そろばん派と電卓派では、話は合わないかもねって話です。

とにかく、子育ての正解を、目先の結果に求めてはいけません。

正解かどうかは、親が死ぬ時か死んだ後にでも、

いつかどこかで子どもに感謝されたら、

「あぁ、自分の子育ては正解だったな」と思って、

そのまま安らかにお眠りください。

ただ、やはり親がスマホばかり見てたら、

当然子どもだってスマホを欲しがりますよ。

だから、子どもにスマホを持たせる時期を遅らせたければ、

まずは親が、子どもが起きている時間はスマホを見ないようにしたり、

どうしてもスマホを見る時は、部屋に行くようにしたりするとかね。

子どもにダメって言うのなら、

まず親がスマホの接触時間を減らすことからです。

参考情報ですが、確かにシリコンバレーや欧米の上流階級の寄宿舎学校、

一日8時間近く家庭教師がつくような階級の親は、

子どもには、絶対にスマホを持たせません。

そして、それはしっかりスマホ脳のマイナス面もわかっていて、

厳格に持たせないでいられる環境が整っているから出来るし、

そういった環境だからこそ、賢い子がますます賢くなっていきます。

でも、ごめん、、、

ココ、シリコンバレーでも寄宿舎でもないんだな(笑)。

子どもがシリコンバレーで活躍するような人物になってほしければ、

登下校時のGPS情報なんて必要もない=送り迎えは必須、

かつ、寝るまで家庭教師という名の教育係兼監視係がベッタリとついて

やること多すぎてスマホいじってるどころじゃない環境を用意できるか、

または、寄宿舎付きの、海外の優秀な子どもが集まる学校へ行かないと無理です。

今は産まれた時点で、遺伝子情報なんて集められてますから、

正直、現状でスカウトが来ていない時点で、

かつ、分断が進む今からの時代の流れを考えると、

努力でなんとかするのは、なかなか難しいのが現実かなと。

そして、イイ学校に行ったから、シリコンバレーに行ったから、

めちゃくちゃ稼いだから、幸せに生きられるとも限りません。

ある一定の年収以上(今の日本だと年収700万円以上)は、

収入の増加と幸福度の増加は比例しないという研究結果もあります。

そんなに欲しいもの買い続けられないしね。飽きるって。

何がその子にとって『幸せに生きる』ということか?

という着眼点をベースに、

色々と判断していただくといいかなと。

だから、繰り返しになりますが、

お子さんにどのような世界で生きていってほしいですか?

この答えが、その子にスマホを持たせるかどうかの答えにもなります。

ちなみに、もし私が親だったら、中学卒業までは持たせないでしょうね。

別に、シリコンバレーで活躍するような子を育てるつもりはないですが、

私が提唱している魔女の知恵なんて、

そもそも古き良き日本で良きとされていた知恵をベースにして、

現代の事情に合わせてアレンジしているものなので、

そっちにどっぷり派ですしね。

私も色々とめっちゃ少数派道まっしぐらですから、今更です。

あと、状況が変わった時に、持たせない→持たせるに乗り換えるほうが、

色々とカンタンだから。逆は難しいでしょう。

今、私はこのまま少数派道をいければいいなーとは思っていますが、

それが正しいからと思っているからではなく、

そっちにいるほうが、今は楽しくて、幸せを感じられるから。

もし、今後それが苦しくなる日が来たら、その時は見直し時かもしれません。

状況がどうなろうと、自分のスタンスに固執するのではなくて、

状況に応じて、どちらも自分で選べる余地は残していたいと思っています。

移動の自由があるって、大事なことなんですよ。

散々【お母さんの教科書】でも言いましたが、

その時々で『知って、選ぶ』ことが大事なのです。

今の子どもが、大人になる頃

今、私たちは、本当に人類史的に過渡期にいます。

今の大人と、今の子どもでは、大きく異なる点が2つあります。

既に色々と変化めまぐるしい中ではありますが、

今までの変化とはレベルが違う、

根本からの大きな変換期が迫ってきています。

長くなりますので、のちほど解説しますが、

この大きな時代の変化を前提として理解してから考えないと、

毎回毎回大小さまざまな問題で、イチイチ悩むことになります。

友だちは、多くなくていい

子どもがスマホを欲しがるのは、友だちが持っているからですよね。

スマホを持たせないと決めたのなら、持たせないなりに、

定期的に、友だちとのリアル交流の場や遊びの場は

作ってあげるといいとは思いますね。

ただ、そもそも友だちは、人数が多ければいいってものじゃないかと。

友だち何人出来るかな~なんて歌もありましたが、ホント余計なお世話。

だいたい、大人になった今、小学校時代や中学校時代の友だちって、

身近に何人いますか? って話ですし、

話が盛大にズレていきますのでココでは割愛しますが、

そもそも本当の友だちの定義とは? って話でもあります(笑)。

交流の場は、あったほうがいい

ただそれでも、人間性というものは社会の中、

つまり、他人との対話で育まれますので、

その子にとって居心地のいい、交流の場はあったほうがいいです。

学校だけではなく、例えば 発酵倶楽部 のような場とか、

ボーイスカウトとか、地域のクラブチームとか、探せば色々あるかと。

世界が狭くならないほうがいいので、色んな場を経験させてあげてください。

時代の流れを見極めよ

あとは、時代の流れですよね。

毎日学校に行けば、友だちに会えた時代なら、

別にスマホを持たせる必要はないかなと思います。

でも、2020年、2021年とそうではなくなった時もありましたよね。

そして、今後もまたあるかもしれません。

そうなったら、親が買い与えなくても、

学校から再びタブレットが支給されるかもしれません。

今も学校の先生からは、

生徒が支給されたタブレットばかり見て授業を聞かないって

嘆きの声も聞こえてきたりしていますが、大丈夫。

タブレットなんて影も形もなかった私たちの時代も、

つまらない先生の授業は聞いてなかったですよ(笑)。

気がついたら、ほぼ全員が寝てた授業もありました。

私は、座りながらだと眠れないので起きていただけですが、

窓際最後列なのに、起きてるほうが目立つってどういうこと!

と思ったものです。

子どもは、正直に、より楽しいほうに振れていくだけで、

タブレットだ~スマホだ~っていうのは、枝葉の部分なんですよね。

私たちが子どもの時代も、散々大人に言われてましたよ。

「ゲームばっかりしてたらロクな大人にならないよ~」とかって。

子どもながらに、心底余計なお世話だと思いましたけどね(笑)。

じゃあオマエは、ロクな大人なのか?

とは、当時も思いましたし(笑)、

そんなことを言ってたオッサンたちのほうが、

よっぽど日本経済をダメにしたロクデナシなんじゃないか?

と、今でも思わなくもないんですけど、

そうはいっても経済面を除けば、総じて、

そんなにロクでもない社会にはなってないと思うんですけどね。

今のところは。

かろうじて、ですけどね。

細かく見れば、ツッコミどころなんて死ぬほどありますけども。

そして、そんな古き良き時代を是とする私のスタンスから見ても、

いまだにFAXだの紙の書類提出だのは、ホントにどうかと思うけど。

ただ、先程も述べたように、ゲームだの、スマホだのというのは

ツール=枝葉の部分で、実はそんなに大したことじゃない。

時代に応じて色々なものが開発されて、出てくるだけです。

時代や状況に合わせて、その子にとってどうするのが幸せか? を

親が考えつつ、臨機応変に対応していかなきゃならないんですから、

【お母さんの教科書】でもある程度述べていますが、

小学生までに作られたら変更のきかない、

脳の発育についての理解を深めていただくといいかもですね。

脳の発育について

まず、脳というハードウェアに関しては、

遅くとも15歳までには完成すると言われています。

個人差があるので、遅くとも15歳っていうのは、

かなり遅い子でもそこまでにはって感じで、

2022年現在の研究では、だいたい12~13歳頃、

つまり中学入学の頃には、ほぼ固まるとされてます。

脳に関する研究はどんどん情報がブラッシュアップされてるので、

どんどん変わってきている部分ですが、2022年現在は、概ねそんな感じです。

ちなみに味覚などの『感覚、センサー』については、もっと早く完成します。

詳しくは、【お母さんの教科書】をどうぞ。

で、この段階でハードウェア育成を怠ると、

例えるなら、Windows95や98というOSで

Adobeの激重最新ソフトを動かし続けるようなものです。

一生。

ハードウェアは、パソコンで言うところのOSのような基盤です。←まんまw

ここで勘違いしてはいけないのは、

ハードウェアの育成とは、いわゆるお受験的な英才教育のことではありません。

全然やることが違います。

例えば、日本語もろくすっぽ習得していないうちに英語教育を詰め込むのは、

個人的には、デメリットのほうが大きいと思っています。

言語習得と、国際感覚を身につけるのとは違います。

国際感覚を身につける上で根幹になるのは、日本人としてのアイデンティティ。

各言語は、いわゆるソフトウェアの部分ですから。

ハードウェアがぐらぐらなまま、ソフトウェアばかり育成する

つまり、早いうちから英才教育をすると、

いびつな脳になることが分かっていますので、ご注意を。

後ほど、ハードウェアの育成法については詳しく書きますが、

座りっぱなしでは、ハードウェアの育成が出来ません。

脳の男女差のことも、【お母さんの教科書】で書いていますが、

特に男子は、15歳くらいまでに知ったものしかよくわからないんです。

だから、正直なところ、学校の勉強に時間を費やしすぎるのはもったいない。

個人的には、小学生のうちは、学校の勉強なんて

授業時間外までやってるヒマなんてないだろーと思ってます。

なので、学校の勉強なんて授業中に終わらせなよ派です(笑)。

割と、今もそう思いますし、子どもだった当時からそう思ってましたね。

だから、宿題なんかもさっさと授業中に終わらせてました。

昼休みや放課後は、バレーボールやったりドッヂボールやったり、

家に帰ったら本や漫画を読んだり、ピアノを弾いたりで、毎日忙しくてね。

そして、親は私が勉強をしてるのを見たことがないそーです。

さすがに夏休みの絵日記くらいは家でやったよ!(←ソレ、勉強ジャナイ)

ま、子どものうちに、出来れば小学生のうちまでに、

楽しい経験をどんどん積み重ねておいたほうがいいんじゃないかなと、

そのほうが脳の発育上、色んな意味で大事だと思います。

5歳までに必要な「やっても大丈夫」

まず、子どもの脳の発育に必要なのは、

お母さんの「やっても大丈夫」。

子どもにとっては、この世には未知のものが多いので、

本当にやっても大丈夫なのか不安なんです。

だから、色々触ってみたり、舐めてみたりしますよね。

なので、5歳まではお母さんが

「この世はいいところだよ~」「やっても大丈夫だよ~」を教える時期。

なんでもかんでも危ないから(触っちゃ)ダメ! といった ”禁止” は、

子どもの学習の機会を奪うことになります。

そして、”ダメ” は聞いてないから無駄とも言う(笑)。

当然のことですが、試してみなくても分かるような、

本当に危険なことは避けてくださいね。

大人は、”保護者” でもありますから。

6歳以降に必要な「やれば出来る」

6歳以降に必要なのは、「やれば出来る」です。

お待たせしました、お父さんの出番です。

お母さんは、5年間お疲れさまでした。

正直、やれば出来るかどーかなんて分からないんですよ(笑)。

「やれば出来る」なんて、ほぼやらない人に対する社交辞令のようなもの。

ただ、遺伝子由来的なことが絡まなければ、

基本的にはやっても出来ないならやり方が悪いだけで、

やれば出来るって言葉自体は、

そんなにウソになるってことはないかなと思うんですけどね。

過保護の行きつくところ

お母さんは、我が子かわいさにあれこれやってしまいがち。

ついつい、ケガをしないように、痛くないように、

あらかじめ片付けておいてあげたくなっちゃうんですよね。

なんですが、6歳過ぎてもアレコレやってたら、

それは過保護というもの。

過保護にしてしまうと、親にそんなつもりはなくても、

毎日、暗に『お前はやっても出来ない(からやってあげるんだよ)』が

刷り込まれていきます。

そうすると、その通りに、『やっても出来ない子』が育つんです。

そのように方向付けしてるから、当然そうなります。

あるいは、我が子より自分かわいさのパターンもありますね。

確かに、手伝いたがる子どもにまるっとやらせると、

時間もかかるし、抜けもあるし、逆に大変になったり、

後々面倒だったりするので、先んじてあれこれやってしまいがち。

ですが、それは作業を細分化して、

ひとつひとつを丁寧に教えれば、出来るようになるから。

自分でやったほうが早かったり、キレイだったり、

お母さんはついつい手を出してしまいがち。

わかります。わかりますよーーー。

そりゃ、お母さんより子どもがやるほうが早いなんて、

特に最初のうちはないでしょうよ。あったら怖い。

そこはぐっと我慢。いっそ見ない。

自分がやったほうが早い! は、封印してください。

そして、お父さんは、子どもが6歳頃になったら突然出て来て、

無責任でもいいから「お前はやれば出来る」と言ってあげてください。

たまにでいいですよ。皿洗いの度に、いちいち言われたら鬱陶しい(笑)。

ちなみにここで言う、お父さんは男性性のことで、お母さんは女性性のことです。

家庭内での役割分担のことではありませんので、あしからず。

離/死別されている方は、おひとりで両方やらなきゃいけないから大変ですが、

そこは工夫して頑張ってくださいなところ。もしくは他力を借りてね。

で、このマインドの部分が育っていないと、

『(親から離れて)やっても大丈夫じゃない』と、

『自分はやっても出来ない』んだというのを、

男性性からも女性性からも、両方向から方向付けされることになるので、

もはや、そうなるフラグしかない。

『出来ない人』にむかってまっしぐらです。

結果的には、もはや呪い、、、呪縛ですね。

子育ては、方向付け。

方向付けだけしっかりして、適切に栄養を与えて、

よく寝かせておけば、子どもは勝手にその方向に育ちます(笑)。

で、この方向付けは、コトバによるところも大きいです。

コトバは世界であり、『個と場』をつなぐものでもありますから。

じゃあ、親は「やっても大丈夫」「やれば出来る」とだけ言っておけばいいのか?

というと、さすがにそれだけではないです。

親とは何か?

じゃあ、親の役目とは何か? ですよね。

親とは、子どもにとって最大の環境です。

環境って、施設や土地、モノのことだけではなく、人もなんです。

環境=自分の周囲と思っていただいてもよいかと。

人間(ホモサピエンス)は、環境に適合しながらここまで生き延びてきた

環境適応生物なので、老若男女、死ぬまで周囲の影響を受けまくるのです。

勉強をやらない理由

さて、よくある質問その2です。

叱られたり、脅されてやるのはよくないと聞きますが、

子どもに「勉強しろ」「宿題やれ」とは、

言わないほうがいいんでしょうか?

いいか/悪いかの前に、

なぜお子さんは、勉強をしないんですかね?

楽しくないからですよね。

そこで質問です。

親が、勉強を楽しいと思ってますか?

親が勉強を楽しいと思っていなければ、

子どもに楽しさは伝えられませんよね。

逆に、親が勉強を楽しいと思っていれば、

楽しさを伝えられると思います。

子どもは、楽しければやります。

楽しければ、止めたってやりますよ。

だから、子どもに「宿題しろ」って言うよりも、

親が楽しんで勉強しとけって話なんです(笑)。

楽しければ、やりますよ。

大人になってからの勉強って、楽しくないですか?

ウチの子、既にタブレットで

Youtubeばかり見ててやめさせたいんですが、

どうやってやめさせたらいいですか?

って、質問もいただきますね。

これも、親がスマホばっかり見てないですか? って話です。

なんなら「Youtubeをやめさせる方法」とかで検索してないですか?

でも、まずは何故やめさせたいのか? ですよね。

子どもにとってYoutubeを見ているほうが楽しいから、

出ている人たちが楽しそうに見えるから、

キラキラしているように見えるから、

将来の夢に「Youtuberになりたい」というのが出てくるのでしょう。

家のPCから出来る程度のことを夢だの何だのと言ってないで、

とっととやってみればいいと思いますけどね。

計画をたて、経験してみて、工夫して、

試行錯誤を重ねてみることはいいと思いますし、

その経験は、無駄にしなければ、無駄にはなりませんよ。

それで収入などに繋がればラッキーだし、

Youtubeだって、いつまでもつかわかりませんしね。

そして、Youtubeを見るよりも楽しいことがあれば、

子どもは、あっという間にそっちに向かって舵を切りますよ。

それはそれでよくないですか?

子どもが親を見るのは、本能

子どもは、小さいうちほど弱く、群れからはぐれたら死んでしまうので、

群れから離れないように、庇護者からはじかれないように、

一番身近な庇護者である親の背中をすごく見てます。

だから、子どもにとっては親が環境、つまり、居場所です。

本当は子どもだけじゃなく、大人も環境によって作られるんですけどね。

これも動かしようがない事実ですので、ゆめゆめお忘れなきよう。

受験期に、親が出来ること

受験に関する、よくある質問ですが、

子どもが受験勉強をしません。

このままでは希望の学校に行けそうにありません

あるいは、

希望校に落ちてしまいました。

親としては、どう接したらいいですか?

という質問もいただきます。

これも、居場所の話なんですよね。

長期的展望を持って「これやりたい」なんて言う子どもは、ほとんどいません。

だから、お前が「やりたい」って言ったんだろーっていう習い事も、

すぐに「やめる」とか言い出すし、

お前が「これ食べたい」って言ったんだろーって食べ物も、

すぐに「もういらない」とか言い出すんです。

子どもは、そんなもんです。

今、コレを読んでいるあなたも、きっとそんなもんでしたよ(笑)。

この学校に入りたい! だけでは、弱いんです。

この学校に入って何がしたいのか?

その学校じゃなければ、それは出来ないことなのか? も、

本人が考えたほうがいい。

あくまで入学は、入口にすぎませんから。

目標が過程になった時、続けるのがアタリマエになっていきます。

ただ、何にしたって、やるのは本人ですからね。

受験勉強をやらないならやらないで、

「このままだと厳しいよ」っていう見解は伝えるといいと思いますが、

後は、基本的にはほっといていいんじゃないですかね。

ただし、突き放されると、子どもは嫌われたと思いますので、

言い方にはご注意を。ちゃんとコミュニケーションはとってくださいね。

5~10分勉強しないくらいで落ちるなら、そこには行かなくてよろし。

ミラクルで受かったって、学校の勉強に追われるだけですよ。

子どもは、自分にどれだけの期待値がかけられているかもわかってます。

だから、出来るだけ応えようとはしてますが、

子どもの見通しが甘いっていうのは、往々にしてあります。

ただ、すでに結構頑張っているのに、それ以上周囲が何か言うと、

プレッシャーになってしまう子も結構います。

その辺の見極めは個人差も相当ありますので、慎重にどぞ。

私は、大学受験塾のチューターをやっていたのですが、

現役の最大の武器は、根拠のない自信だなと毎年思いましたよ。

ただ、今にして思えば、根拠のない自信をベースに、

短期決戦で一点集中突破できてた子たちは、周囲に「やれば出来る」って

言われてた子なんだろうな~とも思いますけどね。

更に言うと、タロットを通して見ると、

親の見通しすら甘いことも、結構あるあるです(笑)。

個人セッションで「このままだと厳しいですね」とお伝えすると、←言い方w

圧倒的に「やっぱりそうですか!?」って反応が多いですね。

頭のどこかでは分かっていたけど、そこまでとは思ってなかったみたいで、

だいたい「家に帰って子どもに確認してみたら、思ってたよりヤバかったです」って

ご報告をいただきますね(笑)。

希望校に関しては、落ちたのならそこじゃなくてもいいって話だと思います。

世間でイイと評価されている学校が、その子にとってもイイとは限らないです。

だいたい世間的にイイ学校とされてる学校ほど、

中が病んでいることもよくあるし、

それは、入ってみなければ分からない。

伝統校だからも、新設校だからも関係ありません。

伝統校には伝統校なりの良さ/悪さがあるし、

新設校には新設校なりの良さ/悪さがあります。

そして、小学生・中学生のうちに一番大事なことは、

先生や同級生との相性です。

先生が好きなら、勉強も好きになるし、

同級生と楽しく遊べれば、学校は楽しい場となります。

これは相性の話ですから、入ってみなけりゃわかりません。

親が、学校選びで一番重視することは、

【お母さんの教科書】の〈学校の選び方〉の章を

参考にしていただくといいかなと思います。

そもそも学歴として必要になるとしたって、最終学歴です。

そして、高校・大学はもう義務教育でもないのだから、

本人に決めさせればいいことかと。

親としては、この学校に行きたいって子どもが言い出した時に、

行けるような環境(つまりお金ですね)を準備しておけばよいと思います。

学校も環境ですが、先生も親も、子どもにとって環境でもあります。

よく ”周囲の人” って言いますが、一番身近な周囲な大人ですよね。

人間は、環境に適応していく生物です。

だから、何よりも、親が子どもにとって居心地のいい環境であれ! です。

希望校に落ちてもダメじゃないよ~

あなたをキライになるわけじゃないよ~

という居場所で居てあげればいいだけです。

老いも若きもですが、環境が整ってないと、

人間、そうは頑張れないです。

例えば、勉強してたらバカにされるような学校(環境)で、

東大を目指すぞ! とかってなったら、なかなか厳しいです。

でもまぁ、よっぽど頑張れば日本の大学くらいなら不可能ではないので、

なるべく環境を整えて、『ドラゴン桜』でも読ませてあげてください(笑)。

ただ、忘れてはいけないのは、子どものために親がいるわけではないです。

もちろん子どもは、ちょっとしたことでも命の危険があるうちは、

保護対象ですから、状況によっては優先順位がめっちゃ高くなります。

ですが、家庭内では、親という居場所があっての子どもです。

お父さんとお母さんの関係性ありきで、

子どもがいるんです。

子どもがいて、お母さんがいて、お父さんもいるよ、ではないんです。

離/死別を除き、お父さんとお母さんがいて、子どもがいるんです。

こちらも、ゆめゆめお忘れなきよう。

介入ラインを決める

コレも、あるあるな質問ですね。

子どもが反抗期で言うことを聞きません。

どうすればいいですか?

別にどうもしなくていいんじゃないですかね。←ミもフタもないw

例えば、子どもが問題を起こしたら、子どもの話をよく聞いて、

悪い部分は悪いことだと認めさせ、

ケガをさせたりしたら一緒に謝罪に行くのは、親の役目です。

でもね、まぁ今も昔も、子ども同士のケンカなんてあることです。

私も、子どもの頃なんて、ケンカもいたずらもイッパイしました。

いたずらのほうが多かったな(笑)。

そんなんやらんだろーってことをやるのが、子どもです(笑)。

小さな子どものいたずらまで、親が責任を感じる必要はないですよ。

子どもから見たら些細なことのうちに叱ってくれる大人がいなくなり、

エスカレートしやすくなったことと、

また、映像として残るようになってしまったので、

最近は複雑になってきたんですよね。

なので、この年代になったら、このレベルになったら、

親が介入するぞというスタンスを、

あらかじめ決めて、子どもにも伝えておくといいと思います。

これは、お父さんが出てくるといいところです。

反抗期もそう。ちまちま介入されるから鬱陶しくなるんです。

全然介入されないと、反抗のしようもなかったです(笑)。

親は、介入ラインだけ決めておいて、居場所たれ! です。

ただ、イヤイヤ期の反抗は、ちょっと違いますね。

だいたい親が言っていることに矛盾が生じています。

詳しくは【お母さんの教科書】をどうぞ。

そして、お金を回し続ける

で、先ほども述べた通り、

シリコンバレースタンダードな教育には

ドエライお金がかかるであろうことからも分かるように、

親の経済力が、子どもの学力に比例します。

残念ながら、これは動かしようもない事実です。

そして、今後ますますそうなることは、火を見るよりも明らか。

欧米だと、優秀な子にはどこからともなく金銭的援助が出るんですが、

残念ながら、日本はその点ものすっごく遅れています。

だいたい、生涯年収が2億円くらいの子に育てるとしたら、

今の日本の税率なら、1億円くらいが国の税収になりますよね。

だったら、5000万円くらい金銭的に援助して、

2億円稼げるよう教育するほうが、よっぽど真っ当な税金の使い方だと思いますし、

私が納めた税金は、そう使ってくれないかなと思ってます。

税金としておさめた瞬間からどこにどう使われるか分からない

使途不明金になるシステムは、本当にイラッときますね。

自称高額納税者の方々は、

「これだけ納税させていただきました~、はぁと」とかお花畑なこと言ってないで、

「これだけ納税してるんだから、使途をはっきりせい」と、

行政に訴えてもらいたいものです。

まぁ、今となれば、義務教育後までベルトコンベアーに乗せられたが如く、

日本の学校→日本の会社に行く必要性があるのかを、

よくよく考えてみるイイきっかけになるかもしれませんけども。

そうすると、優秀な人材の海外流出が止まらなくなるんだろうけど、

日本人の人口減少は止められません。

今の子どもたちが、大人数を相手にがっちり稼ごうと思ったら、

日本人だけを相手にしていては数的にも資産的にも厳しいと思いますので、

それは時代の流れというものかなと思います。

大きな流れは、個人のチカラではどうしようもないです。

日本は、基本的にがっちりお金をため込んでるのが老人世代ですからね。

お墓にお金を持って入れるわけでもなし、

私は、祖父母が孫に資金援助をするのってアリだと思いますよ。

祖母は、祖父が亡くなった時に、相当税務署と争ったこともあり、

「お墓にはお金を持って入れないのよ」と口グセのように言って、

事実、結構あったはずの祖父の遺産をほぼ使い切って亡くなりましたが、

彼女らしいと思うし、それでよかったと思います(笑)。

お金は死ぬ時に使い切ってない分は、ババ抜きのジョーカーですよ。

不安があるから貯め込んでいるのだとは思いますが、

お金の不安は、お金では解決されないものです。

どんな貧乏人でも、どんな金持ちでも、そうなのです。

老後2,000万円問題なんてのもありましたが、

そもそも2,000万円で足りるのか? というのもありますが、

まず、今の2,000万円と、未来の2,000万円の価値が同じなわけなくないですか?

あなたたちの初任給、いくらだったよ? っていう話です。

お金の価値は、変わります。

そして、

お金って、回せば回るんです。

回せば回るのは、お金に限りませんけどね。

老人世代の死に金問題はおいておくとしても、

日本の学校に行くにしろ、留学するにしろ、親の経済力は関係してきます。

なので、経済力はまだまだ大事です。

となれば、親は、長期に渡って収入を得ることが必要となってきます。

ただ、それはそれとして、

それよりも大事なことは、先程から再三述べているように、

親が、子どもにとって最大の環境であると意識することです。

というのは、自分(子ども)のために、

すご~く親が疲弊して働いて余裕をなくしてたら、

子どもはどういうメッセージを受け取りますかね?

暗に、そんなに疲弊して働かないと、

お金って稼げないんだ~という方向付けがされませんかね?

ちなみに、労働時間と収入って、実は全然比例しないですよ。

確かに、イイ学校に行く、イイ先生に就くとなると、お金がかかります。

でも、学ぶだけなら本もあるし、他にも色々あります。

意欲さえあればお金をかけずに学ぶことって、

昔よりもカンタンに出来る時代なんです。

欧米の大学なんかだと、授業をネットで公開していたりしますしね。

そうはいっても、まだ日本ではイイ学校に行かないと、

イイ会社には入れず、職業選択の幅が狭まってしまう

という側面も確かにあります。

な ん で す が、

イイ会社って、どこのどれのこと???

ちょっと私にはパッと思いつかないんですよね。

私が知らない会社も世の中にはイ~~~ッパイありますから、

どこかにはあるかもしれませんけどね。

というわけで、今の私には具体的には思いつきませんが、

イイ会社があったとしましょう。

そこにはイイ人材も揃ってるはずですよね。

大会社になると、採用試験を受けにくる人数も多く、

とても全員に会うことは出来ないので、履歴書の大学名を見ます。

「この子はやらされたら、このくらいの努力が出来る子なんだ」と

判断するためのものが、学歴だからです。

そんなんで判断されて、イイ人材って揃いますかね?

それじゃダメだったってのを証明したのが、

この30年間に進んだ日本の貧困化ではないですか?

もちろん、業績を伸ばした会社もあります。

例えば、楽天。1997年創業なので30年前にはなかったけど、

今は立派なオフィスを二子玉川に構えるまでになっています。

ただ、会社の周りを歩いていると、インド人らしき人がイッパイです。

彼らはPC関係強いですから、経営サイドとしては雇いたくなりますよね。

今までは日本人の人口も多かったから、

なんとか日本人相手だけの商売でもなんとか回っていたし、

切磋琢磨する相手も、日本人だった。

ですが、先ほども述べたように、

日本人の人口は、減少の一途をたどっていきます。

正直、これからの時代に、学歴で判断する日本の会社に入ることが

その子にとって幸せかをよく考えたほうがいいし、

入りたい会社の人たちが幸せそうにしているかどうかを、

よく確認したほうがいいと思います。

親が、居心地のいい環境でいることと、

しっかり収入を得続けることは、どちらも大事です。

これは、勉強すれば両立できますよ。

あ、ちなみに私は、よほどの余力がない限り、安易な投資は勧めません。

どんな大人になりたい?

これもよくある質問です。

子どもが、特にやりたいこともないみたいで、

ゲームばっかりしています。