油と脂とあぶら

さぁ料理をしよう!と思ってレシピを見て、

加熱する段階になると「まず鍋に油を~」って書いてありますよね。

なんですが、最近は大分「油は、身体によろしくないよ」ってことが

広まってきたんじゃないかなと思います。

単純に「いいか?」「悪いか?」って言われたら、

悪いことのほうが多いですしね(笑)。

なんですが、カラダや脳にとって必要でもあったりするんですよね。

だから、単純に栄養素や成分の数値的なものだけみたら

確かに「悪い」ほうに振れるかもしれないけど、

摂らなきゃならない理由があるから、

知恵をもって、工夫して摂ってきた歴史が、あります。

だから、単体の成分をとりあげて、いいの/悪いの是非論よりも、

何をどう摂るのがいいか? ってことに着目していただくといいし、

それらを暴走をさせないで摂るための、料理の知恵が最重要案件かと。

食材全般に言えることですけど、

ほとんどのものは、単体で、何も加工しないままでは食べないですよね。

なのになぜ、食材を単体で見て、研究室でつつきまわして

そのデータを元に論文を書いて、語ろうとするのか?

野菜のことを研究しているのに、同じ植物である花を愛でないのか?

(まぁ愛でてる方はいらっしゃるかもしれませんが)

野菜の研究していただくのはとってもありがたいんですが、

ピンポイントすぎて、「あざーす。参考にさせていただきま~す」ってくらいの

話になってるんですよね。

例えば、プチトマトに含まれる栄養成分のコレがよくて~! と言われても、

切り方ひとつで味が変わります。

当然、調理法でだって、味は変わりますよね。

同じ「加熱」という手法だって、煮た時と焼いた時は違う。

同じ煮るという手法でも、サッと煮た時とじっくり煮た時は違う。

合わせるものによっても、味は変わりますよね。

プチトマトとお肉と合わせた時と、野菜だけで調理をした時の

トマトの味が際立つポイントは違いますよね。

栄養成分は常に一定で、味だけが変わるって思うほうが、

よっぽど非科学的だと思うのです。

更には、生の状態のプチトマトであっても、

時期、産地、品種、育て方、収穫方法、収穫してからの日数、

どこにどう陳列されていたか、その時の処理、保存方法でも、味が違いますよね。

冬のプチトマトと夏のプチトマト、味も違うし、

太陽高度も日照時間も違うのに、同じ栄養価なわけ、なくないですか??

まず、プチトマトひとつをとってみたって個体差があるのに、

そもそも食べる人の個体がそれぞれ違って、

体内に取り込んだ時にどうなるかが大事なのに、

オメガ3がどうだの、オメガ6がどうだのと言われても、

それを摂ってみて、どうだったの?

摂り続けてみたら、どうなったの?

って話だし、もうそうなると個人差しかない(笑)。

しかも、その同じ人に限った話だって、

すごーくお腹すいている時に食べるプチトマトと、

もうお腹イッパイなんだけど、最後にひとつお皿に残ってるから、

捨てるのもな~・・・と思ってエイヤッて食べるプチトマト、

同じ美味しさですか?

そんなわけで、同じ個体であっても、

とり入れる側=カラダのコンディションも千差万別。

食欲だって、その時々によりませんか?

で、栄養価に焦点をあてて食事をするのなら、

食べてどうなるか? が大事ってことなんだから、

結局、その人+その時のコンディションによるんですよね。

不調気味のコンディションの時に、栄養価が高すぎる食材を

今は食べたくないな~&飲みたくないな~って思ってるのに

栄養価が高い、イイものだよ! で、知識由来で食べさせられて

体内でオーバーヒートみたいになってる方も、ちらほら。

あとは、とっても大事な栄養素なんだけど、

セットで摂るのが重要っていう栄養素もありますね。

それから、摂る順序もあったりしますし、、、色々ある。

一応、余りにムダな回り道を防ぐため、

基本的な知識はあるといいとは思います。

が、繰り返しになりますけど、

大事なのは、その人がその時に食べたいと思うか、思わないか?

美味しいと思うか、思わないか? なんです。

それによっても、吸収率なんて全然変わりますよ。

カラダにいいから摂りたいの?

カラダによくなかったら摂りたくないの?

でもそれって、めちゃめちゃ個人差ありますよーって話だし、

そもそも食材を栄養価でしか見られないのって、

ちょっと残念な視点だなぁと、私は思います。

とはいえ、無為無策に摂って、カラダの中で暴走されるとマズイんで

基本的な知識は、抑えておいていただいたほうがいいかとも思います。

といっても、漢字をもつ日本人にとって、

理解するのは、割とカンタンな話なんですよね。

3種類のアブラ

さて、まず音は同じ「アブラ」であっても、3種類あるってご存じですか?

サラダ油がどーとかこーとかアマニ油がどーこー以前に、

日本人の方は、まずそっちから語ってほしい。

で、わざわざ漢字表記を変えてるくらいなんですから、

それぞれの漢字の違いや意味ってあるし、

漢字って、見たら分かるように出来てるんですよね。

なので、たまに「植物油脂」って書いてあると、なんのことかな? って思いますし、

私は、よくわからないものは買わないので、

原材料を確認して、わからない原材料があったら、そっと棚に戻します。

まぁ、原材料がわかったから戻すことも、多々あるけど(笑)。

日本語には、答えが書いてある

人類史上、季節に合わせて移動しながら、

みんなで種を蒔き、畑を耕して収穫し、分けて、

植物性のものを食べてるだけでOKだったら平和なのに、

命の危険を冒してまで、マンモスを獲りに行く必要性があった。

地球上生物の至上命題は、種の存続。

マンモスを狩りに行って全滅するかもしれない可能性よりも、

命の危険を冒してでもマンモスを獲らないと、

人類が滅びてしまうかもしれなかったんですよ。

なんですが、だいたいアブラに関しての質問って、

「○○油は、オメガ3だから摂ったほうがいいですか?」とか、

割とそんな感じの質問が多いんですね。

そう聞かれると、「日本語、見て」って答えてます。

あとは、どう生きたいかにもよりますが。

付けられた名称、特に漢字には意味がありますよ。

まずは「飽和脂肪酸」に分類される、

常温になると「固体になるアブラ」。

これを日本語では、『脂』と書きます。

人類が、危険を冒してマンモスを獲りにいってまで摂りたかったヤツです。

日本語では、あまり『脂』単体では使われず、

基本は、牛には牛脂、豚にはラード(豚脂)、鶏にはチーユ(鶏脂)って表記ですね。

牛油・豚油・鶏油とは、書かないんですよ。

月ヘンのアブラです。

基本のホールスープの記事にも書きましたが、

魔女の食事術1) 基本のホールスープ
日々食べるものをアンチエイジング食材にして、栄養バランスをととのえる美味しいスープの作り方。地球上で、元気に、キレイに生きるための必須項目。

一物全体食って考えたら、その肉と脂を組み合わせて使うのがベストなのは、

日本語を見れば分かるよね~って話です。

それぞれのお肉ごとに名称を変えてるくらいなんですから。

漢字って、見れば分かる親切設計です。

ま、英語もoilとfatって、そもそも違うものを指してるんですけどね。

牛脂

牛脂は、お肉屋さんで牛肉を買う時にいただけますから、

マストでいただくといいですよ。

私は、余ったら小さめに切って冷凍しちゃいます。

牛脂用のジップロックが冷凍庫に入ってます。

牛脂が付いてない牛肉を買った時は、

冷凍庫からそのまま出して、コロコロじわじわ加熱で。

豚脂

私は、ラード(豚脂)は買ってます。

お肉屋さんで、黒豚からわずかしか取れない腹脂のみを、

低温でじっくり焼いて瓶詰めにして売ってくれているので、ありがたく。

自分で、角煮やスペアリブスープなどを作った時に浮いてる脂を、

一度冷やして分離させて使ったりもしていたのですが、買ったほうが早い(笑)。

混じりけないし、保ちますしね。

鶏脂

私は、チーユ(鶏脂)に関しては、鶏もも肉をじっくり焼いた時に出る脂を取っておいて

瓶に入れて冷蔵していたりもしてますが、それは卵焼きに使うくらいかな。

キッチンペーパーに吸わせるくらいなら、後日卵焼きへって感じです(笑)。

ギー

ギーは、、、我が家には、山羊を食べる食習慣がないし、

味にクセもあるし、ギーを使ったほうが美味しくなる! ってほどには、

私は使いこなせず、バターのほうが美味しくね? ってなってました。

ココナッツオイル

ココナッツオイルも、私は使いこなせませんでしたね。

飽和脂肪酸だからオススメですよって言われたけども、

いや、それ以前に、だーいぶココナッツ味やん、

思いっきり、クセあるじゃん! っていう(笑)。

母がココナッツ嫌いの我が家では、

結局、ココナッツオイルは、りんごを焼くくらいしか使い道がなく。

そして、それもバターでいい(笑)。

というわけで、買ってみたココナッツオイルは、

私のオイルプリング(口腔ケア)用になりました。

発酵バター

そんなわけで、我が家の『脂』部門の万能選手としては、

発酵バター(無塩)を常備してます。

ちゃんとした発酵バターは、植物性素材と動物性素材のつなぎもしてくれるので、

そこまで多用はしなくても、常備しておくといいと思います。

バターは、冷凍しておけますしね。

使い切きれなかった分は、年末のシュトーレンに使っていただいてもよいかと(笑)。

サンズイの油とは

お次は『油』。

「多価不飽和脂肪酸」に分類される「液体のアブラ」のことですね。

この『油』は、使い所&使い様が肝心。

基本的には、あまり使わないにこしたことはないです。

本来、厳密には「食用」ではないんですよ。

植物の種子などを絞って(圧搾する)『油』には、

液体であることを表すサンズイの漢字が使われています。

固体になる『脂』は、ツキ(月)ヘン。

コレ、不飽和脂肪酸だの、多価不飽和脂肪酸だのというよりも

どっちが必要か分かりやすいし、伝わりやすいと思うんだけどなぁ。

栄養価のために、摂るの?

まず、液体という時点で、絞られた時から酸化が始まってます。

すごく簡単に言うと、酸化=老化ってことです。

かつ、賞味期限は書いてあっても作られた時期は不明で、

開封したら酸化がどんどん加速します。

最近は、パッケージ技術などが進みましたから、

未開封だったら、酸化臭はほとんどしないですけどね。

なので、オメガ3だ~なんだ~かんだ~ってことに焦点をあてるなら、

成分だけで言ったら、旬の青魚のほうが酸化もしてないですよね。

味で言っても、旬の青魚のほうが美味しいと思うんだけどな。

更に、オメガ3系の油は加熱不可なので、

意外と使い道ってなくないですか?

一度開封したら、時間が経てば経つほど、酸化していくのに、、、

何にでもオメガ3系の油をかけて召し上がる方いますけど、

それ、ホントに美味しいですか?

何ならスプーンで、油を直接飲む方もいらっしゃいますが、

それ、ホントに身体が欲していますか?

ホントに欲してて、美味しいと感じるのなら、

カラダに必要だってことでしょうから、

全然どうぞどうぞお好きに~なんですが。

で、青魚全般が好きじゃないなら、

多分どれもこれも美味しくなかったとか、

臭みが気になったとか、

何かしらの理由があるんだろうと思うんですね。

それは、美味しく食べられる調理法を身につければいい話だし、

もし、成分的にカラダが不要だと思って、

美味しく調理されたものでもキライって信号を発している場合、

そのこと自体に関して原因追及せずに、オメガ3系のオイルで

代わりに摂らなきゃいけないものですかね?

味覚と外部情報、どっちを優先する?

味覚って、五感のひとつ。

つまり、感覚です。

でもって、脳は感覚ではないです。

だから、コレはカラダにいいよ~とかっていう、

あなた自身の状況や状態と乖離した外部情報にも、

実は、カンタンにダマされちゃいます。

味覚はあなた自身の感覚なんだから、どっちを優先するかは推して知るべし。

色々と試してみるのはいいと思うんです。

試してみなきゃ、合うか合わないかはわからない。

他の人に合わなくても、ご自身に合うようなら、

それは立派に、摂る理由になります。

科学的に分析すれば、確かにEPAだのDHAだのは、摂るといい成分です。

でも、最終的にはあなた自身のカラダで試してみてどうだったか? が一番大事だし、

その前に美味しい青魚の調理法を身につけたほうが、

後々のためにもよくない? と思うのでした。

油の歴史

そもそも、液体の『油』というのは、行灯用。

昔は、それを魚油でやっていたんですが、、、魚臭かった。(そりゃーねw)

そこで、お金持ちの行灯用の明かりのために、

あれこれ圧搾して抽出したのが、液体の『油』です。

だから本来、圧搾した油なんてのは、お高いモノなのです。

庶民用は、割と近代まで魚油だったりしたくらい。

なので、残念ながらまだ『油』を食すってことには、

人間の身体って、全然適応してないんですよ。

残念ながら、人間の身体ってそうすぐには適応しません。

よーやく尻尾がなくなった程度。(でも、尾骨はまだある)

だから、『油』って体内で持て余しちゃうんですよね。

そして持て余した油は、下っ腹にたまります。

人類史上、長~いこと魚を食べてますから、

魚の油は、ちゃんと適応出来る。

まぁそうすると、ホントね、フクイチ何してくれてんねんって思いますが、

そこは、リアルタイムの情報収集しつつ、

買うものや買うところ、食べに行くところを選んでください。

まず、鍋に油を~と言われる理由

先ほども言ったように、レシピ本を見たり、

TVでやっている料理番組を見ていて、鍋を加熱する段階になると

必ず「まず鍋に油を~」ってなりますよね。

TVは提供クレジットを見れば分かりますが、レシピ本オマエもかーって感じなんですが、

これは、オイルメーカーが出版社(週刊誌)の大スポンサー様ということもあるんです。

なので、週刊誌を出しているような大手出版社の料理本や、

TVの料理番組では「まず油を鍋に~」は、必須なんですね。

オイルメーカーにお金を出してもらってるんだから、

メーカーの売上に貢献しなくてはいけません。

で、それが常識みたいに言われて数十年経つので、

TVと共に育ってきた団塊世代は、割となんでもかんでも油を使いたがりますし、

事実、オイルメーカーはどんどん大企業へなりました。

サラダ油がアルツハイマーの原因では? ってことを出版されている方がいらっしゃいます。

そういった利害関係のない出版社から出版されたんですが、

大手出版社へ原稿を持ち込んだ時は、けんもほろろだったそうですよ。

鶏の唐揚げはどうする?

ここでの問題は、みんな大好き! な、鶏の唐揚げですよね(笑)。

って、鶏の唐揚げには限らないんですが、揚げ物ですね。

私は、揚げ物の時は、割り切って『油』を使います。

例えば、鶏の唐揚げなら、チーユ(鶏脂)で揚げたほうがイイことは分かっております。

特に、太りやすさでいったら段違い。

が、しばらく鶏脂を貯めてはみたものの、

そんな量を確保し続けるするのは厳しいし、

そんな年がら年中、鶏の唐揚げを食べるわけではないから

たまになら、『油』でいいかなって。

で、揚げ物の回数自体を、減らしてます。

揚げ物をしないで済む食習慣っていうのが、

台所の後片付けも含めて(むしろそれが大きい/笑)、

最善の選択肢だな~とは思いますが、

揚げ物が好きで好きでたまらない場合、

外食の揚げ物は、もっともヤバイ選択肢になることも多い。

そのくらいなら油にこだわって、自分で作ったほうがイイ。

で、「揚げる」っていう調理法自体が悪いわけではないんですよ。

ホントーに悪いだけの手法だったら、こんなに長く普及してないです。

揚げ物が好きな人が求めている、

或いは、

揚げ物好きな人に足りてない成分があるんですよね。

だから、揚げ物を食べたいなら、食べたいなりの理由ってありますので、

それらを一切忖度せずに、油はカラダに悪いから揚げ物は食べたらあかん!

って、頭ごなしに取り上げちゃうのは、

それはそれで偏った脳みそでの判断が過ぎるなぁと思いますし、

実際の食卓事情とかけ離れてない? と思いますし、

栄養とカラダって、そんなに浅い関係ではないですよ。

だからさ、研究者は机にばっか向かってないで、まず料理して。

中毒性のあるものや、味覚がおかしくなってない? ってのは論外ですが、

カラダ(味覚)が、食べたいと言っているのに我慢させて、

そこら辺でいくらでも食べられるやっすい外食に走られるほうがヤバイので、

その時は、もう買う油にこだわって家で作ったほうがいいんじゃない?

と思うのが、今の状況ですね(2023年2月)。

もっと勉強すると、揚げるという調理法で得られるものを、

他のもので摂っておいて揚げ物を渇望させないって手もあるんですが、

ただ、特に子どもの好奇心はおさえられないし、

子どもの好奇心は、おさえつけないほうがいいと思います。

ホットスナックの類や唐揚げ専門店もあって、

今はいつでもお手軽に買えちゃいますからね。

色々食べてみた上で、お母さんの唐揚げが一番美味しい! ってなればいいかなって。

2022年にやっていた「子どもの脳をつくる季節の食卓」講座(全4回)は、

そんな目論見もありましたし、

その4回のうちの1回を使って、鶏の唐揚げについて語ってました。

美味しい唐揚げ、食べたいじゃないっすか(笑)。

もちろん、その時にお伝えしたレシピじゃなくてもいいと思いますし、

唐揚げ以外にも色々な揚げ物ってあるとは思いますが、

家で作るものを美味しくなるようにするのが、最良の手段かなと。

ただ、天ぷらだけは、美味しいお店のカウンターへ食べに行くのがいいと思います。

オススメの油は?

で、現状で家庭利用でオススメ出来る揚げ油は、「こめ油」ですね。

といっても、こめ油ならどこのでもいいってわけじゃなくて、

ちゃんと圧搾して抽出しているメーカーは、今わかってるのが、2つ。

3つ目は、現在精査中って感じです。

ちゃんと圧搾一番搾りで、ヘキサンなどが入っていないこめ油は、

大手メーカーが、スーパーなどで売ってるこめ油よりも当然高価です。

でも、安い油を使って身体壊すほうが、結果的にお金も時間もかかります。

食費と医療費は、必ずセットで考えてくださいね。

おそらく現状(2023年2月現在)のこめ油では、

品質的に見たら、これが一番おススメ出来るんじゃないかなとは思います。

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ただ、我が家は団塊世代sが、もう好奇心もとうに満たされた年齢ながらも、

揚げ物が大好きで、下揚げ的な作業も躊躇わずにやるため、

日常的には、もうひとつのこめ油を使ってます。

もうちょっと躊躇ってほしいんだけどな。

コメーユよりは少しお安いですが、

それでも当然大手メーカーのものよりは、アタリマエに高いです。

ただ、商品開発は日進月歩の世界ですので、

今後も色々出てくると思います。

特に日本は、新商品への税金が優しい国ですから、

メーカーも商品をリニューアルしまくります。

こういうリアルタイムに変動する情報を載せられるのは、

オンラインサロンならではの非常にイイところですね。

ただ、何であっても、ヘキサンを使っている油はオススメしません。

それを買うくらいなら、油を極力使わない調理法をマスターしましょ。

もし、購入を検討している油がありましたら、

メーカーに直接問い合わせてみてくださいね。

パッケージにはヘキサン云々は書いていないので、

見ただけでは分からないと思います。

ちなみに、私はスーパー下戸なため、

無為無策に油を摂取し続けてしまうと、

ちょっと他の方よりもアルツハイマーになる危険性が高いんですね。

当然、アルツハイマーにだって色々と複合要因がありますけれども、

なるかもしれない要因は、少しでも減らしておきたいなと。

なので、油にはそれなりにこだわります。

コメーユは、1瓶しか常備してないけど(笑)。

それと、高価なほうが、あまり量を使わないようにしようと工夫するでしょ?

だったら少しくらい高くても、アリじゃないですかね(笑)。

結果的に、出費額という意味ではそんなに変わらない気がします。

これだけは、やってはいけない!

ただ、高いから/高い油を買ったからといって、

油の使い回しは厳禁です。

どんなにイイ油であっても、何の油であっても、

油の使い回しは一切オススメしません。

一度温度が下がったら、もう捨てるしかありません。

オイルポットなど、即捨ててください。

オイルポットを持っててイイコトは、何ひとつないですよ。

油が高くてもったいないと思うなら、

油を極力使わない調理法を、マスターしてくださいね(再)。

オリーブオイル

オリーブオイルとごま油は、使いますね。

ただ、これらも本来、加熱はオススメしない油です。

私の中では、TVにギャラをもらって出ているのは、

みなさまアルバイト専門家という認識なのですが、

その中で「加熱用にはエキストラバージンオリーブオイルじゃなくて、

なんたらオリーブオイルを使お~!」な~んて言ってた料理人の方がいました。

が、オリーブオイルってのは、エキストラバージンオリーブオイルのことですし、

エキストラバージンオリーブオイルじゃないオリーブオイルは、

とどのつまり『オリーブオイル風の油』です。

ま、みりん風調味料みたいな感じですね。

なので、以下、ここで「オリーブオイル」と書いているものは、

すべてエキストラバージンオリーブオイルのことですので、その旨ご了承ください。

で、オリーブオイルも、本来は加熱しないほうがいいものですが、

特にオリーブオイルは、パスタの時などは加熱して使いますよね。

でも、それも調理法次第なのです。

詳しくは『美味しいパスタを作る、たった3つのポイント』へ。

それと、仕上げにかける風味付け目的のオリーブオイルは加熱するわけじゃないし、

エマルジョン(乳化)させたオリーブオイルと、

仕上げにかけるオリーブオイルは、

別種といってもいいくらい違うものですので、

それは必要量どうぞ。

エキストラバージンオリーブオイルを選ぶ時は、

ある程度、金額通りである(500mlで2,000~3,000円台目安/2023年頭)こと、

そして、遮光瓶入りであることはマストですね。

店頭販売してる油を買うなら、遮光瓶+箱入りで上記価格帯以上のほうがいいかと。

店内の室内灯って結構強力だし、

いつから店頭に並んでるか分からないのが、難点。

気になるなら、陳列棚の奥のほうから取るって手もありますが、

それはお店の人に嫌がられそうなので、

回転の早そうなお店や通販で買うほうがいいんじゃないかな(笑)。

ちなみに私は、オリーブオイルは業者さんの倉庫から直接送ってもらってます。

リクエストがあれば、これもくらサロの調味料スレに載せますね。

基本、イタリアンレストランとかに卸してるプロ用のだから

6本セットでしか売ってないんだけど、それでもよければ。

まぁ開封しなければ大丈夫かなと。(我が家は洋食多め&ご近所で分けたり)

価格帯も、1本500mlで2,000円台のはず。

ごま油

ごま油も、やはり独特の風味付けのために、

あの風味が欲しい時は少し使いますが、

仕上げにちょろりで十分じゃないかなと。

くらサロの調味料スレでオススメしたごま油は風味抜群なので、

仕上げにアレをちょろりっとかけるんで、私は十分。

ごま油で炒めて~っていうレシピもあるけど、正直くどくない???

そう書いてあるレシピを参照する場合、

私は、肉種に合わせた脂を使い、最後にちょろりとごま油をかけるくらいにしてます。

正直、加熱したごま油を使って焼き付けるほうが美味しいのって、

石焼きビビンバでおこげを作る時くらいじゃないかな~と。←相当限定的w

まぁ、その辺は好みの問題かなとは思いますが、

下町風と言われるごま油100%の天ぷらは、

ちょっと私には、胸焼けまっしぐらです。

その他の油

というわけで、個人的に、『油』に関しては、

「こめ油」「オリーブオイル」「ごま油」の3種類があれば十分だと思います。

あれこれ買って酸化させまくるよりは、それらを適切に使い回すほうが先だし、

あれこれ買う分の予算を、良品質なモノを買うほうに集中投入して、

イイモノを売ってくれる企業の売上に貢献するという

購入応援をしていくほうがよくないですか?

で、そもそもそんなにヨシとされる油を買うお金がないんじゃ~! って方は、

油を買わないで済む調理法って知識や生活の知恵を、

身につければいいんじゃないかな。

今の時代は、ネット上にゴロゴロ転がってますよ。

玉石混交だけど。

スポンサーに首根っこ捕まれている大手出版社やTVを通さずに

個人発信できるようになった時代のメリットを、是非享受してください。

ブーム(話題)になってる油を買ってみるのは、全っ然、後でいい。

ちゃんとしたこめ油やオリーブオイルは高くて買えないっていう場合は特に、

無理にブームまっただ中の油を買う必要は、全然ないです。

様子を見ているうちにブームが去って、だいたい忘れるから、無問題(笑)。

ブームを超えて残るようなら、本物かもしれませんけどね。

その場合、それが分かってから買うので全然イイ話ですよ。

それよりも、美味しい海藻と青魚を買ってきて、

酢の物を作ればいいのになぁって、個人的には思います。

んでもって、『油』は悪だから不要! って派の方もいらっしゃいます。

言いたいことは分かる。

正直、イイ/悪い論でみたら御説ごもっとも! な面もある。

なんだけど、、、仕事を続けながら台所に立って、

ご自身のだけじゃなく、幅広い年代の家族分も含めて

少なくとも1年間は、後片付けまでを含めて

食事を作ってみてから、言って欲しいなとは思います(笑)。

ちなみに、酢の物を作るのが面倒くさいわーって方は、

そもそも多種多様の油を使いこなせないから、

買わなくていいんじゃないかと(笑)。

というわけで、新しい○○油が出てくる度に、

次々と買う理由が見当たらないんですよね~~~。

油の見分け方

パッケージ

古くなった油は、捨てるしか選択肢ナシなので、

大容量パッケージの油は、こめ油だろうが何だろうが買わないほうがいいです。

お得そうに見えて、結果的に全然お得じゃないヤツなので。

そうなると「増量して重いから、プラスチックの容器にしました~」ってのは、

そもそも消費者の本質的な問題解決ではまったくなくて、

ごまかしにごまかしを重ねた商品という分類を、私はしています。

プラスチックの質にも色々とあるにはあるんで一概には言えないんですが、

プラ容器は基本的に劣化が早いので、店頭で買う場合は特に、

遮光瓶に入って売っている油を買ってくださいね。

価格帯

残念ながら、『油』の質は、値段に比例します

正確に言うと、高くてもイイとは限らないけど、

安くてイイものはナイです。

油の圧搾は色々なところで体験出来ますから、

やってみるといいんじゃないかなと思いますが、

大量の原材料からほんのちょっとしか摂れないです。

そりゃ高くもなるわ~って感じです。

むしろ大容量で安いほうが、ありえなくて怖い。

そして、輸入の油の場合は、

赤道を通ると一気に酸化が進みますので、

空輸で輸入されてくることが、理想。

となると、もはや安く販売出来る要因がないですよね(笑)。

でもね、「安くー!」「安くー!」を求める

消費者のみなさまのために安く売ろうとすると、

船便でどんぶらこっこと時間をかけて赤道を越えてやってきた酸化した油や

使いまわしの古くなった油に薬剤を入れて新品同様に見せかけて、

お安く大量に売るってのは、大企業としては当然のことですよね。

安いことがお客様に求められていることな上に、会社の利益になるんだから。

薄利多売で頑張りつつ、大勢の雇用を抱える大企業を一概に悪いとは言いません。

ただ、私とは目指す方向性が違うし、

それらは、私が買いたいものではないというだけ。

そして、消費者の皆さまが安いものばかりを求めすぎると、

いずれどこもそうなっていくよってことは、分かって選んでくださいね。

イイモノ100%を目指すと、企業がもたないのが、

今の日本社会なんですよ。

まとめ

そんなわけで、肉料理の時以外、『油』も必要な時には使います。

人をよくしようとして、色々と工夫してくださった先人の知恵や

その試行錯誤の果ての ’便利’ は、ありがたく享受するタイプです。

私は、人として生きて死にたいので、ロボット化するようなのはいりませんが。

例えば、パスタを作る時には、

オリーブオイルをしっかり使って乳化させたパスタのほうが

私は美味しいと思うので、使います。

ナムルだって、塩とニンニクだけよりも、

そこに少量のごま油垂らしたほうが美味しいですよね。

わかめスープにもほんのちょっとごま油が効いてるほうが美味しい。

だから、1~2滴は使いますね。

基本的には、買うものを厳選して、

それらにはきちんと投資すればいいんじゃないかなって。

そして、適量/適切に使う。

美味しく食べるためには、多少の手間は惜しみません。

多大な手間は、惜しむけど(笑)。

今の状況だと、イイ商品を届けようと日夜頑張ってくれているけども、

広告宣伝費を出してる場合じゃないメーカーを応援したいんですよね。

最近は、TVなどに広告を出すのも大分お安くなっているようですが。

広告宣伝費に利益を割いていないメーカーさんってことなので、

色々調べたり、試したりするのは必須事項になっちゃうんですが、

私は、割とそういうのが楽しいんですね。

オンラインサロンで、情報のシェアが出来ますし。

こういった日常使いの調味料を、ちょっと高くてもイイモノに、

一気に変えるっていうのは理想論かもしれないけど、

理想に近づこうとしなかったら、いつまでもそのまま。

状況が悪くなれば、悪くなるしかなくなりますよね。

だって、現状に流されてるんだから。

妥協してたなーって方は、せめて、今使ってるものを使い切ったら、

イイモノ(品質と値段が適正なもの)に買えていくといいですし、

今もイイモノ買ってるよ~って方は、是非そのままどうぞ。

それはそれで個人の選択なので、私が口を出す問題ではないけれど、

安さばかりを求めると、負のスパイラルからは抜け出せないままだし、

おそらく私の考えとは合わないと思います。

あまり参考になることもないと思いますので、

この辺で、読むのをやめていただいていいんじゃないかな。

多分、これ以上、私がお役に立てることはなさそーです。

すでに、ボーダーラインの下

すでに、健康な状態のボーダーライン以下、

つまり、なんらかの症状や不調を抱えている場合は、

成分が凝縮されたサプリ的なものは有効だと思います。

ただ、いつまでも、ひとつの商品頼りになるのはキケン。

それは立派な依存症。

そしてその際は、素人の生兵法ってのは非常によくないので、

事前/事後の検査などの経過観察は、必須です。

不調がある(健康のボーダーラインを割っている)方は、専門の方へご相談を。

オメガ3だ~なんだ~も、そのほうがいいんじゃないかと思います。

ただ、例えば、料理人の方は、そもそも栄養の専門家ではないですし、

お店では、お客さんの求める味を作るプロかもしれないけど、

TVに出てる時はアルバイトですので、

そこでのコメントは、あまり鵜呑みにしないほうがいいですよ。

専門家にアドバイスを求めるなら、

その専門家の "場" に行って、学ばせていただかなきゃね。

漁業の行方

また、調べてみたらトリチウムが残ってるってことが検出されたけど、

処理してんだからいいよねッという不思議な理屈と、

何を基準にしてるんだかよく分からないボーダーラインで、

処理水という名の不思議な水をまたもや海洋放出するとかなんとか言ってるし、

産地によっては、海外に輸出したほうが全然高く買ってもらえることが分かったんで、

漁業は、ホント今後どうなるか分からないですけどね。

個人的には、汚染に関しては、海という母数の大きさに期待したい。

期待はしつつ、青魚にどれだけ何が蓄積されるかどうか? などの

情報収集と経過観察は、各自怠りなく~って感じですかね。

くらジョの方は、LIVE配信やコラムスレをお見逃しなく~!

産地によっても当然違いますし、海流や水温、気温など

日によっても状況は変わりますし、

個人の食べる量や調理方法でも変わってくるかと。

色々と垂れ流し続けて10年以上が経ち、

予断を許さない状況ではありますが、母なる海に期待しつつ、

今のうちに美味しいお寿司でも食べに行こうかなと(笑)。

もちろん、カウンターが、"専門家の場" ですよね。

あぶら

さて、真打ち登場。

もうひとつの『あぶら』、あまり聞き馴染みがないかもしれませんね。

これは植物そのままの『あぶら』です。

菜の花など、アブラナ科の植物が一番見た目にもわかりやすいんですが、

買う時には必ず、茎を下から覗いてみてください。

中央に白い円がありますよね。アレです。

あ、中心が白くなくて空洞になってるのは、

鮮度が落ちているので、選ばないほうがイイやつです(笑)。

そして、この『あぶら』は、積極的に摂ったほうがイイ。

めっちゃ大事です。

なぜなら、「水とあぶら」って表現をご存じかなと思うのですが、

本来は混じり合わないものの代表選手ですよね。