F3)暦は国家のデータブック【暦の章】

この日に枯れ枝を拾うと腐る、この日に拾ったのは薪になった。

この日に(在来種植物の)種を植えると育つ。

この日は植えた種は、ダメだった。

植物がダメになっては食うに困りますから、

そんなデータを集積していったのが『暦』のはじまり。

そんな集積したデータと、

太陽と月のデータを合わせた『太陽太陰暦』が、「旧暦」のモトです。

地球が太陽の周りを一周するのは365.242190...日で、

月ベースの一ヵ月を29.5日とする「太陰暦」と、

シリウスの位置でみる「太陽暦」との合体技。

これが、今は「旧暦」と呼ばれる『二十四節気』です。

「二至二分」という「夏至」「冬至」と「春分」「秋分」を基準にし、

四立(立春・立夏・立秋・立冬)をその中間点とします。

立春~春分~立夏が約90日、立夏~夏至~立秋が約90日。

そうすると、太陽の高度的に、夏至が78度、立夏・立秋が71度、

春分・秋分が55度、立春・立冬が38度、冬至が31度となります。

「旧暦なんて今と合わないんじゃないか」とか

「立秋になったのに暑い!」とか言われますが、

基準になる太陽高度は変わらないので、気温によって変動したりしないです。

そもそも「立秋」とかって、誰も気温のこと言ってないから。

昔の人も「立秋になったのに暑いなァ」って思ってたから。

なんなら古今集の和歌とかにも残ってるから。

というわけで、日本の風土に合った×太陽と月の動きという、

『旧暦(二十四節気)』は、「家」のことや子孫繁栄のことに

有利なデータブックということです。

月と太陽は人体への影響も大きいですからね。

お正月近くになったら、地元の神社のものなどを入手されるといいですよ。

そして、『暦』を買ったら、まずはご自身の【エトの日】をチェックしてください。

さて、ここで問題です。

ご自身の【エト】はご存知ですか?